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プロローグ
異世界のとある冒険者学校では、様々な動物たちが日々勉学に励んでいる。あにむずの6匹も、この学校で仲良く楽しく過ごしていた。ある日、学校の掲示板に学長の印が押されている大きな紙が張り出されていた。その印は、学長が直々に用意した物であることを示している。
その内容は次の通りだった。
「別世界(現実世界)に関して学び、それをファンタジー世界の更なる発展の糧とすることを目的とし、異世界の日本へ…
いわゆる留学のような形でそこへ向かって欲しいのです。やる気のある子なら誰でも歓迎します、ぜひ私に申し出てください。」
この張り紙の存在は瞬く間に学校中に広がっていった。
が、しかし…
初めての試みということもあり、動物たちは興味よりも不安が勝ってしまい、多くの者はそれに参加しようとはしなかった。
…彼らを除いて。
紙が張り出された次の日、あにむずの6人は希望に満ちた様子で目を輝かせながら学長の元へ…こうして彼らは現実世界へ向かうこととなった。
召喚先は「広島」。
あにむずの6人は、この地に存在する物や文化等に触れることに胸を踊らせていたが、きちんと広島に関して得た知識と情報をレポート(動画)とし、提出することを義務づけられた。
…学長には伝えなかったが、実は彼らには現実世界に関しての知識を得ること以外にも目的があった。
それは、今回の召喚先である「広島」に深く関連している【平和】について知ることである。
彼らがなぜ【平和】に関して強く興味を持ち、それを求めて行動しているのか、その理由はいずれ明らかになる...のかもしれない。
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